学校の健診とは
学校健診は、学校保健安全法に基づき、児童・生徒の健康状態を定期的に確認し、
疾病や異常を早期に発見することを主な目的として実施される健康診断。
一般的な検査項目は以下の通りです。
- 身体測定(身長・体重測定)
- 視力・聴力検査
- 内科・運動器・内科検診(心臓、肺、腹部など)、
歯科検診、脊柱・胸郭検診 - 尿検査、心電図検査(主に小1・中1)
- 結核検診(問診、必要に応じてレントゲン)
健診で「再検査」となった場合
主な指摘事項とその対応
▼視力低下
| 指摘の内容 | 視力検査で基準(例:1.0未満)を満たさない場合に指摘され、近視・遠視・乱視などが疑われます。 |
|---|---|
| 対応方法 | 眼科で精密検査を受け、必要に応じて眼鏡やコンタクトを処方してもらう。 視力の変化を定期的にチェックする。 スマホ・ゲームの長時間使用など、目に負担をかける習慣を見直す。 学校での座席を前方にするなど、必要に応じて学校へ相談する。 |
▼心臓の異常
| 指摘の内容 | 心電図や聴診で不整脈・心雑音などが見つかった場合に指摘されます。多くは問題のない「機能的雑音」ですが、先天性・後天性心疾患の可能性があることもあります。 |
|---|---|
| 対応方法 | 小児科または小児循環器科で心エコーなどの精密検査を受ける。 医師の指示に従い、定期的なフォローアップを行う。 運動制限の必要があるか確認し、必要に応じて学校へ情報を共有する。 |
▼尿検査の異常
| 指摘の内容 | 尿に蛋白、糖、潜血などが見られた場合に指摘されます。腎疾患や尿路の異常、糖尿病などの可能性があります。 |
|---|---|
| 対応方法 | 一時的な変化のこともあるため、まずは再検査を行う。 異常が続く場合、小児科または腎臓内科で精密検査を受ける。 軽度の場合は生活習慣の見直しと定期的な検査で経過を観察する。 |
▼脊柱側弯症
| 指摘の内容 | 成長期に多くみられ、背骨が横方向に曲がった状態です。 |
|---|---|
| 対応方法 | 整形外科を受診し、レントゲンで弯曲の程度を確認する。 軽度の場合は3〜6か月ごとの経過観察が一般的。 程度に応じて、装具療法や手術など治療方針を検討する。 姿勢改善や適切な運動を取り入れる。 |
▼肥満・やせ
| 指摘の内容 | BMIや肥満度が基準から大きく外れている場合に指摘されます。 |
|---|---|
| 対応方法 | 小児科で栄養指導を受け、成長に合った体重管理のアドバイスをもらう。 バランスの良い食事と適正量を意識する。 定期的な運動習慣を取り入れる。 成長期の無理なダイエットは避け、必要な栄養はしっかり摂る。 |
▼貧血
| 指摘の内容 | ヘモグロビン値が基準を下回る際に指摘され、鉄欠乏性貧血が最も多いです。 |
|---|---|
| 対応方法 | 小児科で血液検査を受け、原因と程度を確認する。 レバー、赤身肉、ほうれん草など鉄分の多い食材を積極的に摂る。 必要に応じて鉄剤を服用する。 改善状況を確認するため、定期的に検査を受ける。 |
▼聴力低下
| 指摘の内容 | 聴力検査で基準値に達しない場合、耳垢塞栓、中耳炎、感音性難聴などが考えられます。 |
|---|---|
| 対応方法 | 耳鼻科で精密検査を受け、原因を特定する。 耳垢除去や中耳炎の治療など、原因に応じた治療を行う。 恒常的な聴力低下がある場合は補聴器の利用について相談する。 必要に応じて学校に情報を共有し、授業時の配慮を依頼する。 |
このような方は早めに
受診しましょう
健診結果は通常「健康診断結果のお知らせ」などの書面で保護者へ通知されます。
判定には「異常なし」「要観察」「要受診」があり、とくに「要受診」と記載されている場合は、できるだけ早めの受診がすすめられます。
当院で可能な検査
当院で可能な検査は以下の通りです。
- レントゲン検査
- 超音波(エコー)を使った、腹部エコーや腎エコー
- 血液検査
- 尿検査
- 心電図検査
- 聴力検査
検査の流れと注意点
受診する医療機関の選び方
小さなお子さまは、子どもの診療に慣れた医師がいる施設を選ぶとスムースです。
受診時に準備するもの
- 学校からの通知書
- 健康保険証
- 母子手帳
(特に低学年までは、成長記録や予防接種歴の確認に役立ちます) - 普段使用しているお薬
(服用中のお薬がある場合は持参するか、お薬の名前を控えておきましょう)
医師との効果的なコミュニケーション
具体的に伝える
症状がいつから、どのように現れているか、生活への影響など、できるだけ具体的に説明しましょう。
学校での様子も共有する
授業中や運動時の様子など、家庭以外での情報も診断の助けになります。
遠慮せず質問する
不安な点やわからないことは、その場で確認しましょう。
説明をメモする
診断内容、注意事項、次回受診の目安などはメモしておくと後で見返せて安心です。
専門機関との連携・
紹介も可能です
当院での対応が難しい専門的な検査や治療が必要な場合は、速やかに大学病院や高度な医療機関へご紹介します。
日頃から地域の基幹病院と緊密に連携を取り、情報共有と相互協力を行うことで、患者さまがスムースに、かつ継続して質の高い医療を受けられる体制を整えています。